CentOSにインストールされた「minecraft_server」バージョンアップ手順です。
作業の流れ
ざっくり言うと、以下のような手順で作業を行っていきます。
- minecraft_server停止
- バックアップ
- minecraft_server.jar ダウンロード
- minecraft_server.jarファイルの入れ替え
- minecraft_server起動
作業手順
今回の手順は、「minecraft_server」のインストールディレクトリは「/opt/minecraft」を想定していますので、別のディレクトリにインストールしている場合は適宜読み替えてください。
また、作業は「/opt/minecraft」ディレクトリ・データの所有者で行っています。
minecraft_server停止
まずは現在稼働しているサーバを停止します。
バックアップ
バージョンアップ作業前に、念のためにバックアップします。
一番簡単な方法は、「minecraft_server」インストールディレクトリの丸ごとコピーです。
$ cp -Rp /opt/minecraft /home/minecraft/minecraft_yyyymmdd
上記の例では、minecraftユーザのホームディレクトリにコピーしていますが、特に決まりはないのでお好きなところにコピーを行ってください。
リストア方法
もし、バージョンアップを行って問題が発生した場合は、バックアップを行ったディレクトリで上書きすることでリストアをすることができます。
$ cp -Rp /home/minecraft/minecraft_yyyymmdd /opt/minecraft
minecraft_server.jar ダウンロード
公式サイトから「Multiplayer Server」のダウンロードURLを確認します。
2015.12.17に確認した際は、最新版のバージョンが1.8.9でしたのでそれをダウンロードしてきます。
$ cd /opt/minecraft $ wget https://s3.amazonaws.com/Minecraft.Download/versions/1.8.9/minecraft_server.1.8.9.jar
今回の手順では、ダウンロードは「minecraft_server」のインストールディレクトリで行っています。
minecraft_server.jar ファイル入れ替え
私の構築手順では、起動スクリプトから実行するjarファイルはバージョンを削除したファイルに変更して使用していますので、ダウンロードしてきたファイルを「cp」コマンドで既存の「minecraft_server.jar」に上書きします。
$ cp -p minecraft_server.1.8.9.jar minecraft_server.jar
起動スクリプト変更
「minecraft_server.jar」を実行する際に、バージョンも含めたファイル名を使用している場合は起動スクリプトの修正が必要となります。
例えば、下記のように起動させている場合は、「1.8.4」部分の変更が必要になるということです。
java -Xmx1024M -Xms1024M -jar minecraft_server.1.8.4.jar nogui
minecraft_server起動
minecraft_serverを起動すると、新しいバージョンになっています。
バージョンの確認
minecarftインストールディレクトリ内の「logs」ディレクトリに「latest.log」というログファイルがありますので、起動直後にこのファイルの先頭を確認することで現在起動しているバージョンを確認することができます。
$ head -n 5 logs/latest.log [22:34:49] [Server thread/INFO]: Starting minecraft server version 1.8.9 [22:34:49] [Server thread/INFO]: Loading properties [22:34:49] [Server thread/INFO]: Default game type: CREATIVE [22:34:49] [Server thread/INFO]: Generating keypair [22:34:49] [Server thread/INFO]: Starting Minecraft server on *:25565
ログに「Starting minecraft server version 1.8.9」と表示されていて、バージョンが1.8.9が起動していることが確認できます。
バージョンアップ時の注意点
minecraft_serverのバージョンアップを行った場合、クライアント側のバージョンが異なる場合接続に問題が発生する場合があるので、minecraft_serverとクライアント側のバージョンを合わせるようにしましょう。
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